こんにちわ 糖尿おやじのトモヒサです。
前回の記事では私が病院から勧められて実施した食事療法「カロリー制限」を評価しました。
今回は、その後私が実施した「ゆるい糖質制限(ロカボ)」について取り上げます。
いま、巷では、従来のカロリー制限ダイエットに比べて効果がある上、続け易いと評判の糖質制限ダイエットが話題になっています。
しかし、医師の中でも、糖質制限は危険という意見もあれば、糖質制限は効果があり安全と勧めてる医師もおられます。
一体全体どっちとを信じてよいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、まず糖質制限の基本と、糖質制限にもデメリットがある事を確認し、そのデメリットを回避し安全な糖質制限を実践する方法をご紹介します。
糖質制限食の基本知識
Dr.山田のゆるい糖質制限とは
北里研究所病院 のDr.山田さんによる「ゆるい糖質制限(ロカボ)」の解説動画が公開されています。
この動画では糖質制限食の定義とメリットとアメリカ糖尿病学会について以降の様に簡潔に説明されています。
1.糖質制限食の定義とメリットについて
糖質制限食の定義
糖質制限食とは、食事に含まれる糖質量を減らす食事のことです。
でも、減らす糖質量については定義する人により異なります。
Atkins | 1日20g以下 |
Bernstain | 1日130g以下 |
Wesutoman | 1日150g以下 |
Dr.山田のゆるい糖質制限食(ロカボ)では次のように定義しています。
1食20~40g+間食10g/日 |
1日70~130g |
特徴:糖質の摂取量に下限を設けている点
ゆるい糖質制限食(ロカボ)のメリット
-
- 美味しく楽しく食べて健康になれる
- それによって血糖だけでなく体重・脂質・血圧の改善効果も証明されている
としています。
2.アメリカの最新事情
アメリカ糖尿病学会の食事療法についての変遷
アメリカ糖尿病学会では2013年に食事療法に関するガイドラインを5年ぶりに改訂しました。
そしてそれまでの「2年を限度」の期限つきの条件を外し、糖質制限食導入を選択肢の1つとして認めました。
しかも同学会のガイドラインでは、血糖コントロールに関して糖質制限食の有効性を事実上認めており、一方カロリー制限食は生涯の治療法として実践的とは扱っていないのです。
(参考)日本糖尿病学会の食事療法は
相変わらず、「摂取カロリーの総量を制限すべき」というカロリー制限の考え方が基本です。
-
- 適切な摂取カロリーを過不足なく
- 必要な栄養素をバランス良く
とるというものです。
前回の記事【糖尿病の食事】病院が勧めるカロリー制限食ってどう?… 参照
3大栄養素比率について
アメリカ糖尿病学会のガイドラインでは
「糖尿病患者にとって理想的な三大栄養素比率は存在しない」とし、
「三大宋養素比率は個々の患者の食事パターン、嗜好、 代謝目標、を考雇して設定されねばならない」と書かれています。
これも、日本糖尿病学会が、3大栄養素バランスを提示しているのと異なりますね。(前回の記事参照)
食事パターンについて
様々な食事パターンか循尿病管理のために受容できる
例 : 地中海食 ベジタリアン 低脂質食 糖質制限食 DASH
糖質制限食が選択肢の一つとして受容されたのに対し、従来のカロリー制限食は生涯の治療法として実践的とは扱っていません。
たんぱく質の摂り過ぎの懸念について
タンパク質摂取の上限をなくし、たんぱく質摂取の制限は推奨しないとした
脂質の摂り過ぎの懸念について
脂質の摂取量の問題ではなく脂質の質の問題であるとした。
アメリカのガイドラインの特長は日本のそれに比べると
・最新の研究成果やエビデンスに基づき、改訂されている
・個々の患者の食事パーターン等に注目し、選択肢が多く制限や懸念が少ない
それ故、アメリカのガイドラインの方が信頼でき、従いやすいガイドラインだと言えるでしょう。
糖質制限にもデメリットがある!
糖質制限ダイエットデメリット7選とは
正しい糖質制限ダイエット
医師が監修したこの動画では、まず「正しい糖質制限」について説明。
糖質制限の7つデメリット
その後、以下の糖質制限の7つデメリットについて詳しく説明しています。
-
- 低血糖症による頭痛や眠気がでやすい
- 便秘になりやすい
- 下痢や吐き気に見舞われることがある
- 口臭や体臭がきつくなる
- 筋肉量が落ちやすい
- 逆に太ることもある
- リバウンドしやすい
そして、これらのデメリットが生じる原因は間違った糖質制限の実施によるとしています。
糖質制限のデメリットを回避する方法
従って、これらの糖質制限のデメリットを回避する方法とは、糖質制限の間違ったやり方を是正し、正しい糖質制限を実施すればよいのです。
正しい糖質制限のやり方とは
-
- 1日の糖質量は70~130g
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- 1日3食は必ず食べる
- 徐々に糖質量を減らしていく
- 中長期的に継続する
です。
私が「ゆるい糖質制限食(ロカボ)を実践する理由
正しい糖質制限の実施にはロカボが最適
正しい糖質制限の実施が容易になる
- 美味しく楽しく食べて健康になれる
- 血糖のみならず体重・脂質・されている血圧の改善効果も証明されている
という「ゆるい糖質制限食(ロカボ)」を採用することにより、正しい糖質制限を実施することが容易になります。
ロカボはアメリカのガイドラインに準拠できる
ロカボは日本のガイドラインより信頼性が高いと思われるアメリカのガイドラインに適合しやすい
糖質制限のデメリットの回避が容易
・極端な糖質制限の長期適用の必要はない
例えば、よく指摘される『極端な糖質制限でかつ長期間の適用は、危険』
との懸念は「ゆるい糖質制限食(ロカボ)」では不要です。
そのほかの懸念されるリスクがいろいろあるにせよ、『カロリー制限』よりも
そのリスク回避方法は容易だからです。
また糖質制限反対派の方で
「一般の方が自己流で糖質制限をするのは危険」
という専門家の先生もおられますが・・・・
以下の2点に、注意すれば大丈夫でしょう。
・血糖降下剤やインスリン注射使用中の方は低血糖になってしまう可能性がある
・また、既に腎臓機能が低下している人は糖質制限が適していない
ことが分かっています。(お医者さんに相談してください)
心配ならば、ゆるい糖質制限から徐々に
自分の身体の様子を見ながら試せばよいのです。
でも実施にあたっては
糖質制限に関する情報で基本的なことは理解して
おくことが望ましいのは言うまでもありません。
書店やネットで十分情報が入手できますよ。
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挫折しない 緩やかな糖質制限ダイエット
なお、当然ですが、病状の程度や、両親から受け継いだ遺伝子、
ライフスタイル、生活習慣、嗜好・・・
などにより効果には個人差があります。
自分の体で自分のライフスタイルのなかで試すやり方が
自分にピッタリの糖質制限の湯加減を見出す
最も効果的方法と考えます。
そうすれば、あなたの糖質制限については、自分で実践したこともない学者や医者の先生よりもあなたの方が専門家と言えるかもしれませんね。
まとめ
- 従来のカロリー制限に比べて効果がある上、続け易いと評判の糖質制限ですが、糖質制限にもデメリットがある
- これらのデメリットが生じる原因は間違った糖質制限の実施による
- デメリットを回避するには、糖質制限の間違ったやり方を是正し、正しい糖質制限を実施すればよい
- 私が「ゆるい糖質制限食(ロカボ)」を実践する理由は、正しい糖質制限の実施のために最適だから
- ロカボの実施にあたっては糖質制限に関する基本的なことは理解しておくことが望ましい
- 自分の体で自分のライフスタイルのなかで自分にピッタリの糖質制限の湯加減を見出すことが効果的
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