【糖尿病の食事】病院が勧めるカロリー制限食ってどう?継続できるか、有効かを徹底評価!

糖尿病

こんにちわ、糖尿おやじのトモヒサです。

前回記事 糖尿病ってどんな病気?2型糖尿病って?2型糖尿病の原因は?

では、私が発症した2型糖尿病について、わかりやすく解説しました。

今回は、私が2型糖尿病と診断されたとき、病院から勧められた食事療法である「カロリー制限食」をしてみて結果はどうだったか?(継続できたか?有効だったかなど)を徹底評価しました。

ダイエットや糖尿病改善で食事制限に関心のある方、ぜひご覧ください。

糖尿病の食事療法「カロリー制限食」とは

病院が勧める「カロリー制限食」とは

動画による解説

YouTube動画(糖尿病ネットワークより)をまずご覧ください。

食事療法の基本は

  • 適切な摂取カロリーを過不足なく
  • 必要な栄養素をバランス良く

とることが分かりましたね。

カロリー制限食で適切な摂取カロリーとは?

1日の摂取カロリー 計算式

1日あたりの適正なエネルギー量の計算には、下の式が用いられます。

1日の適切な摂取カロリー量(kcal)=標準体重(kg)(注1)×生活強度(注2)

体格(身長・体重)と身体活動量で、1日の食事で摂取する適正なエネルギー量が決まります。

糖尿病の食事で適切な摂取カロリーは、標準体重と生活強度(運動量)で変わります。

(注1)標準体重は、身長(m)×身長(m)×22(BMI)で求めます。

(注2)生活強度は、あまり活動しない高齢者が25、主婦やデスクワークなどの人が30、重労働の人は40です。

1日の摂取カロリー 計算例

例えば、身長が160cmでしたら、1.6×1.6×22で標準体重は56.32kgです。デスクワークの人は、これに30をかけて、1689.6キロカロリーが1日の摂取カロリーとなります。

必要な栄養素をバランス良くとるとは

エネルギーのもととなる三大栄養素は、炭水化物・たんぱく質・脂質です。

3大栄養素のバランス

3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)は、からだの中では欠かすことのできない栄養素で、カロリー制限食では、それぞれのバランスは次のとおりです。

ミネラルやビタミンも必要

また、骨や歯の材料となるのは、カルシウムなどのミネラルです。身体の働きを正常に保つためにも、さまざまなミネラル(鉄・銅・亜鉛など)やビタミンなども必要です。

からだを作り、からだの調子を整えるには、さまざまな栄養素をバランスよく食べることが大切です。

なお、参考までに、日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療の手びき2020 改訂第58版, p.62, 南江堂によると 説明文を引用してご紹介します。

食事療法は、すべての2型糖尿病患者さんに必要な基本的な治療法です。食習慣を改善し、血糖値を良好にコントロールすることが目的で、糖尿病の疑いがあると診断されたときから開始します。
『食事療法=カロリー制限』の印象があるかもしれませんが、単に摂取カロリーを制限すればよいというものではなく、必要な栄養素を過不足なく摂取することが原則です。そのため、食品に含まれる栄養素やエネルギー量を知っておくことも大切です。
バランスのよい食事を楽しみながら、正しい食習慣を身につけましょう。

カロリー制限食って継続できるか?

糖尿おやじ@智久50代の時、私が2型糖尿病と診断されたときも、病院から前記のカロリー制限食によるダイエットをすすめられました。

なおカロリー制限食と同時に適切な運動の実践も勧められました。

カロリー制限食は、私が1日に実際に食べた食物メニューを病院の管理栄養士さんに提示して、管理栄養士さんの助言を得ながら、1週間ほど実践しました。

その後は参考書(糖尿病治療の手びき2020、糖尿病食事療法のための食品交換表など)を手に取り自力で継続しようとしましたが・・・

次第に直感によるアバウトなやり方になってしまい、ロリー制限食を継続できたとは言えません。

カロリー制限食が継続できない理由

食事毎のカロリー計算が煩雑で面倒

食事のメニューでのカロリー量を計算をして、1日の適性カローリー内になるよう、食べる量を決めオーバーしない様に守ること。その際、3大栄養素のバランスを考慮するって、やってみればわかりますが、大変に煩雑で面倒です。(食材の決定・調達・調理含む)

また、食事交換票の活用は管理栄養士さんは容易でしょうが、慣れない初心者にとってはハードルが高くむつかしい。

食べる量が少なく、空腹の我慢がつらい

1日の適性カローリー内になるような食事では、食べる量が少なくなり空腹になります。

元来、食いしん坊の私は空腹が我慢できず、つい間食など食べしまいカロリーオーバーになりやすい。

 

前提となる食後の運動が継続できない

カロリー制限食では、食べる量を減らしてカローリーを制限したとしても、全カロリーの60%近くの糖質を食べるので、糖尿おやじの私の食後血糖値は上がってしまいます。

だからこの欠点を補うために、食後の運動によるカロリー消化が必要になるのです。
つまり、カロリー制限食は食後の運動を前提とした食事療法と言えるでしょう。

しかし、通常、食事のカロリーオーバー分を運動で消費するには、
かなりしっかりした運動が必要です。

食事によるオーバー分の量にもよりますが、私は病院で、
1日に1万歩以上のウォーキングをすすめられました。

私は運動が嫌いではありませんが、毎食後となると面倒ですし
仕事が忙しい時には時間が確保できません。
特に、夏の暑い日、冬の寒い日、雨天の日、その他、晩酌後の運動は億劫でなかなか、できませんでした。

つまり、前提となる食後の運動を継続しにくい ということも、
カロリー制限食を継続しにくい理由なのです。

カロリー制限食は糖尿病に有効か?

有効性に関して確認した事実

カロリー制限食が糖尿病の改善に効果があるという証拠(エビデンス)が乏しい

  • 食習慣を改善し、血糖値を良好にコントロールすることが目的とするカロリー制限食を食べた時でも食後血糖値が上がってしまうという事実(血糖自己測定で確認)
  • カロリー制限食で糖尿病が改善するには、ダイエットの成功が前提になっている

例えば『内臓脂肪の減少で、インスリン抵抗性が改善されることにより血糖コントロールが容易になる』など間接的な効果の説明はあるが…

  • カロリー制限に否定的な本が出版されている。

例えば、『カロリー制限を実施すると、一時的には痩せるが、1年後には減量前の体重よりもリバウンドして増加してしまう』と書かれていました。

   下の画像クリックでアマゾンサイトで試し読みできます。

  • アバウトなカロリー制限ではあったものの、1年間継続しても一向に私の糖尿病が改善しなくて、むしろ悪化したという事実

 

カロリー制限vs.糖質制限の論争の傾向

食事療法では、カロリー制限vs.糖質制限の論争が続いていますが、米国では糖質制限に軍配があがっている。

そして、米国糖尿病学会では糖尿病の食事療法としてカロリー制限食は主流ではなく、むしろ糖質制限を推奨している。

ちなみに日本の「糖尿病診療ガイドライン(2019)」では、あくまでも総カロリー制限を推奨しており、低炭水化物食(低糖質食)に関しては、一定の見解が得られていないとして明言を避けています。(従って、日本のほとんどの病院はこのガイドラインに従って糖尿病を治療していると思われます。)

糖尿おやじトモヒサの結論

以上の様に色々調査した結果、カロリー制限食への疑問、不信感が増し、次第のこれを継続しようというモチベーションが低下しました。

その結果、病院の指導から離れたフリーな立場で食事制限を実践している私にとって、

糖尿病の食事療法としてカロリー制限食は有効とは言えない 

との結論に達しました。

まとめ

2型糖尿病の改善のため、病院から勧められた「カローリー制限食」を実践し、その継続可能性と有効性を評価しました。

カロリー制限とは

カロリー制限単に摂取カロリーを制限すればよいというものではなく、必要な栄養素を過不足なく摂取することが原則

私がカロリー制限食を継続できなかった理由

  • 食事毎のカロリー計算が煩雑で面倒
  • 食べる量が少なく、空腹の我慢がつらい
  • カロリー制限の前提となる食後の運動が継続できない

有効性に関する私の結論

様々な事実を確認して評価した結果、私の置かれた環境では

糖尿病の食事療法としてカロリー制限食は有効とは言えない

という結論に至りました。

 

なお、本文で紹介したこちらの本は楽天でも購入できます。

 

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